私がお彼岸にお墓参りをするようになったのは、父が他界してからです。その以前はお墓参りに行った記憶がありません。先祖のお墓があるのだと知ってはいましたが、父・母の実家は遠く離れており、簡単には行けないというのが理由でした。父が他界したときに、縁あって地元にお墓を立ててからが仏教行事の始まりでした。
お彼岸の墓参り春の期間はいつから
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仏教の宗派はたくさんありますが、日本全国どこでもお彼岸の日というのは決まっているようです。春と秋の2回あります。父が他界する前には、お仏壇に線香とお花などお供えし、ご先祖様に手を合わせるだけの行事でありました。
春は、春分の日をはさんで七日間を「お彼岸」としています。
彼岸入り:3月18日
お中日 :3月21日(春分の日)
彼岸明け:3月24日
「暑さ寒さも彼岸まで」お彼岸の頃には冬から春への季節の境目になります。日本の季節では最も過ごしやすい時期ですが、お彼岸の「お中日」とは何でしょうか。
昼の時間と夜の時間が同じ日「昼夜平分」となる日を「お中日」と呼んでいます。この日は太陽が真東から昇り、真西に沈む日でもあり、信仰のあつい人が夕刻日没の方向を望むと、極楽浄土の姿をまざまざと見ることができると言われています。
彼岸は波羅蜜(はらみつ)と同じ意味の「到彼岸(とうひがん)」という言葉からきています。この「お彼岸」の期間に、迷いのこの岸(此岸:しがん)を離れて、悟りの岸(彼岸)に渡る、その努力をしようという行事なのだそうです。
少し難しいですが、先祖をしのび、自分がいまあることに感謝し、先祖供養と自らの修行・精進を誓い、仏教の教えを実践する仏教週間ということだと思います。
お彼岸の墓参りしきたりとは
お彼岸の墓参りしきたり(宗派によっていろいろあるようです)
基本的な注意事項には、火は息を吹きかけて、消してはいけないということがあります。また、ロウソクは単に仏壇を明るくするためではなく、明かりが闇を開くように、仏さまの知恵が迷いの闇を開くことを願ってのことであるそうです。最近では防火のため、早く消えるような小さなロウソクがありますね。とても便利で使っています。
【彼岸入り】:仏壇をきれいに清掃・整理し、季節のお花・お供え物を飾ります。灯明(ロウソクの火)をあげ、線香を一本に火をつけて立てます。鈴を鳴らして合掌し仏様・ご先祖様の加護を祈ります。
【お中日 】:(春分の日)には、お墓参りをします。お墓全体をきれいに清掃し、墓石の上から水を流しながら洗浄、お花を飾ってから、お線香は数本に火をつけ供え合掌しご先祖に祈ります。
【彼岸明け】:特別な事は何もしませんが、お線香を立て合掌し感謝の念を送ります。
我が家でやっている慣習ですが、父や母から教えていただいたことを受け継いでおります。正式ではないかもと思う時もありますが、何をもって正式というのか分かりません。ようは気持ちの問題なのだと考えます。
ただ一心に、ご先祖様にお祈り申し上げる気持ちを大事にしていこうと思います。
お彼岸の墓参り春のお供え物
仏壇にお供えするものでは、初もの(旬)のお花と食べ物、生前好きだった食べ物などをお供えいたします。これらは、傷まないうちに下げていただきます。
春は「ぼたもち」をお供えしますね。諸説ありますがその一つが、小豆の赤い色には魔除けの効果があると古くから信じられており、邪気を払う食べ物としてご先祖様にお供えされてきました。また「もち米」と「あんこ」を「合わせる」言葉の語呂から、ご先祖様の心と自分たちの心を「合わせる」という意味もあるそうです。昔は甘い食べ物は貴重だったので、特別な日に食べるという意味もあるように思います。
【ぼた餅】もち米と普通のお米を混ぜて炊いたものを、すりこぎで適当につぶして丸め、買ってきたつぶ餡でくるんでいると聞きました。本当は餡子も手作りした方がいいんじゃないのかと言ったら、自分で作ればと怒られました。ぼた餅だって今は買えるそうです。世間知らずでした。すみません。
父が他界するまで仏教とは無縁の場所で生きてきました。仏教にもたくさんの宗派があって、何を基準に選んだのかといえば人柄でしょうか。高額な報酬やおしつけがなかった。とある坊様はお酒のみで高額報酬されて、たたるとか脅されて行事をおしつけるやからがおります。
信頼できる人柄だったから縁ができました。これを大事にしてこれからも教えをいただこうと思います。
お彼岸の墓参り春の期間はいつからいつまでしきたりとお供え物まとめ
・お彼岸の墓参り春の期間はいつから:
彼岸入り:3月18日
お中日 :3月21日(春分の日)
彼岸明け:3月24日
・お彼岸の墓参りしきたりとは:宗派によっていろいろあるが、火は息を吹きかけて、消してはいけない。
・お彼岸の墓参り春のお供え物:初もの(旬)のお花と食べ物、生前好きだった食べ物。春は「ぼたもち」をお供えします。
【少しでもお役に立てれば幸いです】
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