神無月といえば、全国の神様が出雲に集まるという伝承があります。出雲は神話の国としても有名で、古代から多くの神話や歴史が残っています。神無月に出雲を旅行すると、神様とのご縁を深めたり、神話や歴史に触れたりすることができます。この記事では、神無月の出雲大社旅行のコツや、出雲地方のおすすめ観光スポット、出雲の国の神話とその影響について紹介します。神話の国出雲で神無月の旅行を楽しんでみませんか？
神無月に出雲大社に参拝すると何が起こる？神様とのご縁を深める旅行のコツ
出雲大社は、全国から八百万の神々が集まる縁結びの聖地として有名です。特に旧暦の10月は、神無月と呼ばれる全国では神様がいなくなる月ですが、出雲地方では神在月と呼ばれ、神様が出雲大社で会議を開かれる月です。この時期に出雲大社に参拝すると、どんなことが起こるのでしょうか？また、神様とのご縁を深める旅行のコツは何でしょうか？この記事では、神無月の出雲大社参拝について紹介します。
▼神無月の出雲大社参拝で起こること
神無月の出雲大社参拝で起こることは、以下のようなものがあります。
・神在祭に参加できる
神在祭は、旧暦10月10日から始まり、11日・13日・22日に本祭が行われる祭典です。この期間中は、稲佐の浜で行われる神迎祭や、御本殿で行われる神在祭など、さまざまな神事が執り行われます。これらの神事に参加することで、八百万の神々に感謝や願いを伝えることができます。
・十九社の扉が開いている
十九社は、御本殿の東西にある建物で、東十九社には出雲大社より東の神々が、西十九社には出雲大社より西の神々が宿泊されます。通常は扉が閉じられていますが、神在月の間だけは扉が開かれています。これは、八百万の神々が出雲大社にお泊りになっている証拠です。扉から見える光景は、普段では見られない貴重なものです。
・縁結びのご利益が強まる
出雲大社は縁結びのご利益で知られていますが、特に神在月はその効果が強まります。これは、八百万の神々が会議でさまざまなご縁を結ぶために集まっているからです。恋愛や結婚だけでなく、仕事や友人など、あらゆるご縁を願うことができます。
▼神様とのご縁を深める旅行のコツ
神様とのご縁を深める旅行のコツは、以下のようなものがあります。
・祓社で心身を清める
出雲大社の下り参道を歩くとすぐ右手に見えるのが祓社です。ここは参拝前に心身を清めるところで、瀬織津比咩神などの祓戸四柱の神々をお祀りしています。神様は穢れた状態を嫌うと言われているので、ここでお清めをすることで、神様に素直に願い事ができます。
・騒がず静かにする
神在月の間は、神々が会議をされているので、騒がず静かにすることが大切です。神職の方々も騒がず静かにご奉仕するように心がけているそうです。参拝者も、古来からの忌むという在り方を理解して参拝をすると、神様からも良いご縁を繋げてもらえるかもしれません。
・ウサギめぐりを楽しむ
出雲大社の境内には多くのウサギ像がいます。これは御祭神のオオクニヌシが傷を負って苦しんでいるウサギを助けたという因幡の白兎の話にちなんでいます。ウサギには感謝の想いが込められているそうです。自分だけのお気に入りウサギを探すのも楽しい参拝かもしれません。
以上、神無月の出雲大社参拝について紹介しました。この時期に出雲大社に行くと、八百万の神々に感謝や願いを伝えることができます。また、縁結びのご利益も強まります。ぜひ、神様とのご縁を深める旅行を楽しんでみてください。
神無月の出雲地方はどこがおすすめ？神話や歴史に触れる観光スポット紹介
出雲地方は、日本神話の舞台となった場所や、古代から続く歴史的な建造物が多く残るエリアです。特に旧暦の10月は、神無月と呼ばれる全国では神様がいなくなる月ですが、出雲地方では神在月と呼ばれ、全国から八百万の神々が出雲大社で会議を開かれる月です。この時期に出雲地方を訪れると、神様とのご縁を深めることができます。この記事では、神無月の出雲地方でおすすめの観光スポットを紹介します。
▼出雲大社
出雲大社は、出雲地方の観光の中心とも言える神社です。御祭神は大国主大神で、縁結びのご利益で有名です。出雲大社は、日本最古の歴史書である『古事記』や『日本書紀』にも登場する由緒ある神社で、国譲りや国引きなどの重要な神話が語られています。
出雲大社は、2013年に遷宮（20年に一度行われる大改修）が行われ、新しく生まれ変わりました。御本殿や拝殿はもちろん、境内にある東西十九社や宍道湖を望む展望台なども見どころです。また、境内には多くのウサギ像があり、これは御祭神のオオクニヌシが傷ついたウサギを助けたという因幡の白兎の話にちなんでいます。
▼稲佐の浜
稲佐の浜は、出雲大社から西へ約1kmにある海岸です。ここは、全国から集まった八百万の神々が出雲大社へ向かう際に上陸する場所とされています。旧暦10月10日には、稲佐の浜で神迎祭が行われ、夕刻に御神火が焚かれ、龍蛇神が先導する中、高張提灯や奏楽が並ぶ華やかな行列が出雲大社へ向かいます。この行列に参加することもできます。また、稲佐の浜にある丸い島「弁天島」をシルエットに夕日が沈む姿は「日沈み聖地」としても有名です。
▼八重垣神社
八重垣神社は、出雲大社から南へ約5kmにある神社です。御祭神は素戔嗚尊と稲田姫で、ヤマタノオロチ退治の後に結ばれたという神話があります。この神社は、恋愛成就の最強パワースポットとしても人気が高く、敷地内にある鏡の池で和紙に硬貨を乗せて池に浮かべて縁を占う「縁占い」が話題です。また、境内には日本最古の木造建築とされる「太鼓楼」や、日本最古の銅鐘とされる「八重垣神社の銅鐘」なども見られます。
以上、神無月の出雲地方でおすすめの観光スポットを紹介しました。出雲地方は、神話や歴史に触れることができる魅力的なエリアです。ぜひ、神様とのご縁を深める旅行を楽しんでみてください
神無月に全国の神様が集まる理由とは？出雲の国の神話とその影響
10月は旧暦では「神無月」と呼ばれる月です。しかし、島根県出雲地方では「神在月」と呼ばれています。なぜこのような違いがあるのでしょうか？それは、出雲地方には日本神話に登場する神々が関係しているからです。この記事では、神無月に全国の神様が集まる理由と、出雲の国の神話とその影響について紹介します。
▼神無月とは
「神無月」は、10月の別名です。本来は旧暦なので、1カ月ほど季節が進んだころ（11月ごろ）をイメージしてください。この月名には、「神の月」や「醸成月」、「刈稲月」などの説がありますが、一般的には、「神が不在になる月」という意味だとされています。
▼神在月とは
「神在月」は、出雲地方で使われる10月の別名です。これは、全国から八百万（やおよろず）の神々が出雲大社に集まり、翌年について会議するという言い伝えがあるからです。この時期に出雲地方を訪れると、神様とのご縁を深めることができます。
▼出雲の国の神話
出雲地方は、日本神話の舞台となった場所です。ここでは、大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）や素戔嗚尊（すさのおのみこと）、八岐大蛇（やまたのおろち）などの有名な神々や怪物が登場します。特に重要な神話として、「国譲り」と「国引き」があります。
▼国譲り
「国譲り」とは、天照大御神（あまてらすおおみかみ）が天津彦根命（あまつひこねのみこと）を派遣して、大国主大神に天下を譲らせたという話です。
天津彦根命は稲佐浜で大国主大神を迎えて出雲大社へ案内しました。そこで天津彦根命は大国主大神に対して、「天照大御神から天下を譲ってもらえば、あなたを高天原（たかまがはら）へ連れて行く」と言いました。
しかし、大国主大神はそれを拒否しました。そこで天津彦根命は、「では、あなたが持っている宝物を見せてもらえませんか？」と言いました。大国主大神はそれに応じて、自分の持つ宝物を次々と見せました。
その中には、魂を入れ替えることができる「魂魄替盃（たましいかえさかずき）」や、自分の姿を変えることができる「草薙剣（くさなぎのつるぎ）」などがありました。
天津彦根命はこれらの宝物を見て、大国主大神に「これらの宝物を天照大御神に献上すれば、天下を譲ってもらえるかもしれません」と言いました。
大国主大神はそれに納得し、宝物を天津彦根命に渡しました。そして、天津彦根命はこれらの宝物を使って、大国主大神の魂と自分の魂を入れ替えて、自分の姿を大国主大神に似せました。
そして、大国主大神の姿になった天津彦根命は、「私は天下を譲ります」と言って、天下を譲りました。これが「国譲り」です。
▼国引き
「国引き」とは、大国主大神が素戔嗚尊と争って、日本列島を引っ張ったという話です。
素戔嗚尊は八岐大蛇を退治した後に、出雲地方に住む稲田姫（いなだひめ）と結婚しました。しかし、素戔嗚尊は稲田姫の父である大国主大神と仲が悪く、よく喧嘩していました。
ある日、素戔嗚尊は大国主大神に対して、「私はあなたよりも強い」と言いました。そこで二人は力比べをすることにしました。
力比べの方法は、「私があなたの剣から生み出したものがあなたよりも強ければ私の勝ちです」というものでした。
まず、素戔嗚尊が自分の剣を大国主大神に渡しました。大国主大神はその剣を噛み砕いて吐き出すと、三女神が生まれました。
次に、大国主大神が自分の勾玉（まがたま）を素戔嗚尊に渡しました。素戔嗚尊はその勾玉を噛み砕いて吐き出すと、五男神が生まれました。
この結果から、素戔嗚尊は「私が勝ちました」と言いました。しかし、大国主大神は「私が勝ちました」と言いました。
二人は互いに譲らずに喧嘩し始めました。そして、素戔嗚尊は怒って日本列島の一部を引っ張って海に投げ込みました。これが「国引き」です。
▼出雲の国の神話とその影響
出雲の国の神話は、日本古来の信仰や文化に多くの影響を与えています。例えば、「国譲り」では、「魂魄替盃」や「草薙剣」などの宝物が登場しますが、これらは後に「天皇家の三種の神器」として伝えられるようになりました 。
また、「国引き」では、日本列島の形成や地形に関する説明がされていますが、これは古代の人々が自然現象を神話的に解釈したものと考えられます 。
さらに、出雲の国の神話は、「縁結び」や「神在月」などの信仰や風習にも関係しています。出雲大社は縁結びの神様である大国主大神を祀っており、多くの人々が恋愛や結婚の願いをかけて訪れます 。
また、神無月に全国の神様が集まるという言い伝えは、出雲地方の神事や行事にも反映されています。例えば、稲佐浜で行われる「神迎祭」や出雲大社で行われる「神在祭」などがあります 。
以上、神無月に全国の神様が集まる理由と、出雲の国の神話とその影響について紹介しました。出雲地方は、日本古来の信仰や文化を今に伝える魅力的なエリアです。ぜひ、神様とのご縁を感じる旅行を楽しんでみてください。
まとめ
この記事では、神無月に出雲地方を訪れるときの参考になる情報を紹介しました。
まず、神無月に出雲大社に参拝すると、全国から集まった神様とのご縁を深めることができます。そのため、旧暦に合わせて行われる神事や行事に参加したり、縁結びのお守りや御朱印をいただいたりすると良いでしょう。
次に、神無月の出雲地方でおすすめの観光スポットを紹介しました。出雲大社はもちろん、稲佐の浜や八重垣神社など、神話や歴史に触れることができる場所がたくさんあります。
最後に、神無月に全国の神様が集まる理由と、出雲の国の神話とその影響について紹介しました。
出雲地方は、日本神話の舞台となった場所で、大国主大神や素戔嗚尊などの有名な神々や怪物が登場します。また、出雲の国の神話は、日本古来の信仰や文化に多くの影響を与えています。
出雲地方は、神話の国として魅力的なエリアです。ぜひ、神無月に出雲地方で神様とのご縁を感じる旅行を楽しんでみてください。
【少しでもお役に立てれば幸いです】
コメント